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★彡Tom with CJ43/SC54/KF11

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「AT限定→限定解除」は“遠回り”か?

「AT限定→限定解除」は“遠回り”か?
経費の観点から検証してみる事にしよう!



<私はこう考えてその段取りを踏んだ>
既伝の通り、私は普通二輪免許所持の状態からAT限定大自二を取得、その後その限定を解除して大自二免許持ちとなりました
もともと大自二免許に対する興味・憧れはあったものの、差し当たり何か乗りたい・持ちたい大型の二輪車があったわけでも
なく、言ってみれば“朧げな憧れ”といったレベルの話で…そんな中、知り合いの楽天広場ブロガーの皆さんの間でも大自二
免許を取得する人が次々と出現、日記でその教習レポが報告されているのを多数目にしていました 「おぉ~、みんな頑張って
やってるなぁ!」と感心しながら観ていた中には女性も何人かおり、その奮闘ぶりは私を大きく感化するものがありましたね…
この時点で教習所に通って大自二免許を取ろうとした場合、学科が免除で技能が12時間…予算としては¥100,000台の
前半といった感じです 以前から試乗会に出かけては大型車の乗り味を楽しんでいた私にとっては、大型のバイクを運転すると
いう事に対しては何の不安もありませんでしたし、その上で“乗り方の指導も受けられつつ大型車を運転出来る”という事で
あるならば、教習に通うという事自体はむしろ“楽しい時間”であるとも言えます それに伴う費用も、卒業までに乗り回す
時間にインストラクターによる適格かつ有効な指導を含めて考えればけして高いものであるとは言えないとは思ったのですが
そこで顔を出したのがお馴染みである私の“ケチケチ感覚”(笑)…そんな中でふと頭に浮かんだのが『AT限定免許』でした
もしそれを教習所を経ずにいわゆる“一発試験”で取得して、AT限定の大自二を持っている状態で教習を受けたら、必要と
なる経費と時間をかなり節約出来るのではないか? うん、こりゃ大いに考えてみる価値ありだろ! よっしゃ、検討だっ!

<AT限定大自二を“一発”で受けてみる>
試験場や免許センターでいわゆる“一発試験”を受けた場合、東京都で見てみると最安¥6,050+写真(×1枚)代で取得が
可能です ここではとりあえず写真代は除いて考えてみる事にしますが、内訳は1回あたりの技能試験の受験に¥4,400で
合格後の免許証発行手数料が¥1,650となっており、例えば試験2回で合格した場合には(4,400×2)+1,650で合計
¥10,450となります ちなみにこれはAT限定ではない大自二免許でも全く同じで、大自二の一発試験は“受験時に使う
車両のタイプ”以外は全く同じ内容という事になります(但し“波状路”はAT限定では着座のまま) 「それなら最初から限定
なしの大自二を取るようにしたほうがいいんじゃないのか?」という声も挙がって然りなところですが、それについては後ほど
改めて記述する事にしたいと思います 先にAT限定を取るという事がその後にどう繋がり、そしてどう絡んで来るのか…?

<AT限定大自二所持で大自二の教習を受ける>
東京都内にある某教習所の入所から卒業までかかる費用を例に説明してみます…普通二輪免許を持っている状態で大自二免許を
取得する場合、学科免除で技能が12時間となり、入所から卒業までの費用は¥129,150です ここでAT限定大自二を
持っていると、同じく学科は免除ですが技能は5時間で済み、費用は¥54,600…その差¥74,550です! これだけの
差額があったら、その後どれだけ必要な何かを購入する事が出来るか…そんなイメージも膨らむくらいの金額と言えますよね!

<AT限定大自二を“一発”で取り、その後教習所へ>
例として「AT限定大自二を3回の受験で合格し、その後教習所に通った」というケースで考えてみます…一発試験に要した
費用が合計で¥14,850で、そこに前出の教習料金¥54,600をプラスすると合計で¥69,450です 大自二のない
状態からの教習料金との差額はこれで¥59,700…一発試験の合格に3回を要したとしてもこれだけの差が出て来るわけ
ですから、魅力的なものに思えるのも然り(苦笑)…ちなみにそれが4回だとしても、計算上は¥55,300の差になります
もしAT車歴がそれなりに長く、その運転操作に一定以上の自身があるのならば、充分検討してみるに値するものと思います

<AT限定大自二を“一発”で取り、その後再び一発試験へ>
さて、いよいよ“核心”に迫って来ますよ(苦笑)…教習所での取得を前提にAT限定大自二を一発試験で取得する事による
メリットは上で挙げましたが、そこで今回の私のように限定の解除も一発試験でしてやろうという流れになった場合ですが
そうなるとますます前出の「最初から限定のない大自二にチャレンジすればよかったんじゃないのか?」という考え方が
大きくクローズアップされるところですよね…しかし、実は“先にAT限定を取っておく”事により生まれるメリットは
この部分にもあります AT限定大自二は文字通り“限定のある大自二免許”であり、項目的には立派な“大自二免許”と
いう事になります この事から、AT限定からマニュアルにも乗れる免許の取得は“限定の解除”であり、分類としては
“審査”という形になります そのため一般の受験とは様々な部分で違いがあり、まず申請の際に写真が不要な事に加えて
適性検査が免除され、試験時にはお馴染みの“事前審査”も免除されます そしてここが最も気になる違いと言えるかと
思うのですが、1回あたりの技能試験の受験料が¥2,800となっており、通常の受験よりも1回あたり¥1,600も
安くなっています(嬉) これだけの違いがあるのならば、この取得の流れもまんざらではないという気がして来ませんか?
ようするにこういう事ですね…単純に技能試験の受験料だけで比較してみると、例えばの話大自二の技能試験を6回で合格
したとすると受験料は合計で¥26,400ですが、これがもしAT限定が3回と限定解除が3回で合格したと考えた場合
合計額は¥21,600でその差¥4,800…ここですでに1回分の受験料を超える差額が発生している事になるわけです
つまり、AT限定の取得とその後の限定解除をひとつの流れとしてまとめて考えるという観点を持つ事で、“遠回り”では
なく“それ全体でひとつの流れ”という見方をしてみようというわけです…思いの他違和感がなくなると思いませんか?

<上のような段取りでおトクに取得するために>
といった感じで、“AT限定取得→限定解除”という流れでの大自二取得もまんざら“遠回り”ではないという事がある程度
おわかり頂けたのではないかと思うのですが、いざその流れを辿ってみようという事を考えた場合にぜひとも必要であろうと
思われる事がひとつあります…それは「大型のAT車をある程度乗りこなせる技術」です 前記した通り、AT限定大自二の
受験にかかる費用は限定のない大自二のそれと全く同等であり、その取得に手間取って回数を要してしまえばその分お金も
かかって来ます “限定解除審査”の扱いになる権利さえ得てしまえば、その後(=マニュアル車での試験)は受験1回あたり
¥1,600の差額が生まれる形になるという事は上でも書いていますが、その部分での“おトク感”をさらに大きなものに
してやるためにも、AT限定大自二の取得をなるべく少ない回数でクリヤしたいところです 私の場合ビッグスクーターを
何台か乗り継いで来ていた事からAT車に乗っていた期間もある程度長く、その事からAT車独特のクラッチ機構から来る
独特の操作といった部分についてはそこそこの自信はあったので、この段取りを思い付いたのにはそうした“下地”があった
という部分もありましたね…そして、当然の事ながら「マニュアル車をスムーズに走らせる事が出来るだけの技術」も重要に
なって来ます ここまでで書いて来た事で最終的に重要になって来るのは「総費用がいくらで済んだか」という事なので(笑)
通常よりもやや安上がりに受けられる限定解除審査と言えども何回にもわたって回数を重ねてしまっては勿体ないというもの
です…“高い技術”と言うより“技能試験に合格出来る運転”が出来る程度の技術は最低限必要であると言えると思います

<裏ワザ“免許証の発行を保留する”>
AT限定の大自二を取ってからそれを解除する形での大自二取得を目指すと決めてかかる場合、その両者を受験しようとする
間隔がある程度近いものであったり、またはその間に“大自二”の肩書きを必要とする機会(試乗会等)がないという場合は
AT限定大自二に合格した時点での免許証の発行を保留してもらい、その後限定の解除をパスした時点で発行してもらうと
いう形に持って行きましょう 普通の流れで行くとAT限定を取得した際に新しく免許証が作成され、限定解除時に裏書きが
施される形になるわけですが、前者の時点で発行を保留し限定を解除した後に免許証を発行してもらう形にすると、条件欄に
あの「二輪車は排気量0.650L以下の~」の一文が入る事がありません ビジュアル的にそこをスッキリさせたいならば
この手を使えば可能というわけですね…でも、せっかくそのような段取りを経て「AT車でもMT車でも指定の条件を満たす
運転が出来たんだよ~」というステイタスも含んでいるわけですし、私的には載せておく事を薦めたいんですけどね…(苦笑)

<結論 : 「必ずしも“遠回り”とは言えない」>
“大自二免許取得”という事を最終目標としてそこへの道のりを考える際に、それぞれを別個のものとして考えてしまう事が
そうした“回りくどい”“遠回り”という印象に繋がるのであり、AT限定の免許の取得を“過程のひとつ”“アプローチの
一行程”という見方で捉えるような形で考えてみれば、上で書いたようなおトクな側面も出て来る事になる…もちろんそこで
いきなり限定なしの大自二免許取得に挑戦し、数回程度で合格を勝ち取れたという事であれば時間も費用も最低限に押さえて
クリヤ出来たという事になるわけですが、その部分に少しでも不安があるのならば、今回の私が辿った流れを手段のひとつと
して考えてみるのは“あり”だと思います 前提となる条件は『AT・マニュアルともにある程度以上の操作が出来る技術を
有している』『平日に時間が取れる』『自身が辿っている段取りに自信が持てる』といったところでしょうか…もしそれらの
条件が自身の技術レベルと指向に合致しているならば、この段取りでの取得に挑戦してみる価値は大いにありだと思います!


*文中にある費用・金額は平成18年11月時点でのものです 各費用は変更になっている可能性がありますのでご注意を!



<終>


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